注意!この記事はかなり古い情報です。現在のQGISとは操作方法が違いますので注意してください
タイル地図を1つのファイルで管理でき、QGISやGeopaparazziで利用できる、
「MBTiles」の作り方をメモ。
幾つかの手順があり、忘れそうなので。
尚この手順は、Windowsのみで有効です。ご了承ください。
1.QGISをインストールする
GISをインストールしておきます。
QGIS本体ももちろん使いますが、ここで重要なのは、一緒にインストールされる、
「OSGeo4w Sell」
QGIS本体ももちろん使いますが、ここで重要なのは、一緒にインストールされる、
「OSGeo4w Sell」
2.地理院地図のタイルをダウンロードする
地理院地図のタイル画像をダウンロードします。
QGISで「タイルレイヤプラグイン」と「QMetaTilesプラグイン」を使ってもダウンロードできますが、
ズームレベルが場所によって合わないのか、モザイク状になってしまう箇所があるので、
ここでは、「GeopapaofflineTile」というソフトを使います。
何を隠そう、私が作ったソフトです。こちらからダウンロードできます。
QGISでタイルレイヤプラグインをつかって、XYZFreamを表示します。
必要なズームレベルのXY座標をメモして、
GeopapaOfflineTileのリストに入力し、タイルをダウンロードします。
GeopapaOffilenTileの詳しい使い方は、同梱の説明書を参照してください。
タイル地図は、Jpegでダウンロードすることをオススメします。
ファイルサイズが小さくなるので。
3.mbutilを使えるようにする
タイル地図をMBTilesに変換するためのソフトが、「mbutil」です。
コマンドラインで動くソフトですので、少し使い方が難しいです。
まずは、Githubからダウンロードします。
こちらのGithubページを開いて、「Clone or Download」ボタンをクリックし、
zipファイルをダウンロードします。
適当なフォルダに保存し解凍しますが、できるだけ簡単なフォルダのほうが後で楽です。
ここでは、「D:\mbutil」に解凍したとことにします。
次に、mbutilをpythonにインストールします。
この手順は、初めの1度だけでOKです。
QGISをインストールした段階で、Pythonは使えるようになっているはずです。
- スタートメニューの「QGIS Essen」の中にある、「OSGeo4w Sell」を開きます。
- 「d:」と入力します。
- 「cd d:\mbutil」と入力し、対象フォルダを「d:\mbutil」に変更します。
- 「python setup.py install」と入力します。
- メッセージが表示されて、mbutilがインストールされました。
- 正常にインストールされている場合、「python mb-util -h」と入力すると、
ヘルプが表示されます。
====2017・8・15追記====
※Setup.pyが更新されて、QGIS2.1xのOSGeo4w Sellではエラーが出る場合があります。
↑エラー画面
この場合、こちらの「Setup_old.zip」をダウンロードして、
解凍して「mbutil」フォルダにおいてください。
そして、上記4コマンドを「python setup_old.py install」としてください。
=======================
4.mbutilでタイル地図をMBTilesに変換する
GeopapaOfflineTileでダウンロードした地理院地図のタイル画像を、
日本語の含まないフォルダに保存します。
ここでは、「d:\tile」に保存したとします。
「d:\tile」の直下にズームレベルごとのフォルダが有る状態です。
次の手順で、mbtilesに変換します。
dドライブの直下に、「chiriin.mbtiles」というファイルを作成します。
- スタートメニューの「QGIS Essen」の中にある、「OSGeo4w Sell」を開きます。
- 「d:」と入力します。
- 「cd d:\mbutil」と入力し、対象フォルダを「d:\mbutil」に変更します。
- 「python mb-util --image_format=jpg d:\tile d:\chiriin.mbtiles」と入力します。
- 変換が始まります。(コマンドがたくさん流れていく)
- 変換が終了すると、MBTilesファイルが作成されています。
※今回のタイル画像がjpegなので、オプションに「--image_format=jpg」と入力しています。
作成されたMBTilesファイルをQGISにドラッグして、内容を確認します。