2011年12月23日

基盤地図情報を利用して、eTrex10用の地図をつくる(その2)

その1はこちら

その2を始めようと思っていたんですが、
最近FaceBookでお友達になった方から
非常に良いサイトを教えてもらいました。

まずは、基盤地図情報の等高線(20m間隔)を、
IMGデータに変換したものを公開してるサイト
http://mapbrigade.livedoor.biz/

次の、少し前のGPSの機種である、「etrexVISTA」や、「GPSMap60csx」などで
使用できる自作地図を作成する方法。
http://ringyou-news.blogspot.com/2010/03/gisgps.html

実は、私の書きたいことの半分以上ここに書いてありました。
私ももっと早くこのマニュアルの存在を知っていれば、そんなに苦労しなくても
良かったのに・・・(T_T)

上のマニュアルを見てもらうとわかるように、
この手順はかなりの説明の長さが必要ですので、
記事予告までして大げさになってしまいましたが、
私の手順は、後日PDFにでもまとめて、別に公表したいと思います。

とはいえ、楽しみにしている方も数人いらっしゃるかもしれませんので、
上のマニュアルと、eTrex10の場合との相違点を少し書きたいと思います。

1.内蔵メモリ容量が10MBしか無いので、QGISでシェープファイルの簡素化をする
 シェープファイルを平面直角座標系で作成し、QGISで開きます。
 シェープファイルを読み込んで、<ベクタ>→<ジオメトリツール>→<ジオメトリを簡素化する>を選択します。
 レイヤ名を選択し、<許容値>を3.0〜5.0程度に設定し、<新規ファイルとして保存>に
 チェックを付けて、<ブラウズ>でファイル名を入力します。
 (注意!保存するフォルダ名、ファイル名には日本語を使わないようにしてください。)
 <OK>をクリックすると処理が始まり、簡素化され、線の数が減っているはずです。
 <許容値>は、好みで変更してください。
 なお、WGS84などの地理座標系で処理しようとすると、<許容値>を最小の値「0.0001」にしても
 すごい間引かれるので、おすすめしません。

2.ポリゴンの色は、水の青色以外は表示されない
 GPSMapEditで、ポリゴンデータを処理する場合、0x0028のような水の青色以外は全く表示されません。
 それならポリゴンはいらないのでは無いのか、と思われるでしょうが、
 ポリゴンはラベル表示ができるので、市町村名であったり、林小班名であったりをラベルとして表示する場合に使用します。
 また、eTrex10のレバーでカーソルを動かして、クリックするときに表示される情報もポリゴンのラベルです。

3.ラインのラベルは表示されない
 GPSMapEditでラインデータにラベルを表示するように設定してもラベルは表示されません。
 しかし、eTrex10のレバーでカーソルを動かし、カーソルを線に合わせたときには情報として表示されます。

4.GPSでは、地図の選択は出来きない

 eTrex10は、表示させる地図の選択はできません。
 なので、ベースマップ以外には1つしか地図を入れることはできません。

5.GPSに地図を転送するときに、「sendmap20」は使用しない
 最近のGARMINのGPSは、USBでパソコンとつなぐとストレージドライブとして機能します。
 なのでエクスプローラーからGARMINフォルダを見ることができます。

 GPSMapEditで作成したIMGファイルが、GPSの空き容量以下であれば、
 ファイル名を「gmaptz.img」に変更し、GPSの「GARMIN」フォルダにコピーするだけで、
 自作地図を表示することができます。
 なので基本的にsendmap20は使用しません。
 
 「GARMIN」フォルダは、コピーする前にバックアップを取っておきましょう!

6.GPSのメモリ容量が足りないときには、「Text」フォルダの中を削除する
 eTrex10をパソコンにつなげて空き容量を確認したときに、全然空きがない場合があります。
 通常は、7〜8MB程度は空き容量があるはずです。
 空き容量がない場合には、「GARMIN」フォルダ内の「Text」フォルダの中身をすべて削除してください。
 この中身は、言語のファイルが入っているはずですが、日本語は無いので、全く必要ありません。

7.eTrex10でのレイヤの種類とレベル設定
 eTrex10では、次のレイヤの種類とレベルがお勧めです。
 <基盤地図情報>
 等高線ライン:0x0021 Level0
 道路ライン:0x0008  Level0〜4
 水涯線ライン:0x0015 Level0〜5
 市町村界ライン:0x001e Level3〜5
 市町村名ポイント:0x1500  Level3〜5 (ラベル用)

 <林小班>
 林班区画ライン:0x0018        Level0〜3
 林班名ポイント:0x2800  Level1〜3 (ラベル用)
 小班区画ライン:0x001d       Level0〜1
 小班ポリゴン:0x0018   Level0〜1 ラベル表示有り
 小班名ポイント:0x1e00  Level0
 林道ライン:0x0006            Level0〜3
 沢ライン:0x0015              Level0〜3

 治山施設ポイント 0x0400 Level0〜2
 治山施設ライン(山腹などの範囲) 0x0016 Level0〜2
 治山施設ポリゴン(山腹などの範囲) 0x0004(何でもいい) Level0〜2
 
 もちろん好みもありますので、いろいろ試してみてください。
 道路が道路縁の場合には、少し線が太いかもしれません。
 
 次にレベルの設定です
 <LEVELの設定>
  Level0=23 Zoom0=0
  Level1=22 Zoom1=1
  Level2=21 Zoom2=2
  Level3=20 Zoom3=3
  Level4=19 Zoom4=4
  Level5=18 Zoom5=5
  Level6=15 Zoom6=6 ←一番最後の設定は、標準地図との切り替え縮尺らしい。
  ※LevelとZoomはともにダブルとエラー025が発生する
   また、地図の大きさに対して、設定値が小さい場合にはエラー024が発生

 この設定でIMGファイルの容量が7MB以上になるようでしたら、
 最小のレベルの段階を上げると、ファイルサイズが小さくなります。
 しかし、地図は非常に見づらくなります。10m間隔の等高線の場合には、
 上の設定が限界だと思います。
 レベルを上げる場合には、等高線間隔を20mにするなどの工夫が必要かもしれません。

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以上ですが、気がついたことがあれば追記していきます。
今回は文字ばかりで良くわからないところもあると思いますので、
詳しい説明はPDFなどでまとめて必ず公表したいと思います。

質問などありましたら、気軽にコメントしてください。


posted by kouichi at 23:06| Comment(2) | GPS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月21日

基盤地図情報を利用して、eTrex10用の地図をつくる(その1)


基盤地図情報を利用して、GPSのeTrex10用の地図を作成する手順を説明します。
結構な手順があるため、いっぺんには書けませんので、
何度かの連載方式にしたいと思います。

eTrex10は、小型のハンディGPSですが、
測位感度がとても高く、上空のそんなに開けていない山の中でも、
結構な感度で測位してくれます。
画面はグレー表示のため、そんなに地図の表現力は高くないですが、
工夫次第で見やすい地図が作成できます。
内蔵メモリ容量が10MBしか無い可愛いやつです。
英語版しか無いですが、現在販売しているものには日本語マニュアルがつくみたいです。
私の買ったときには、まだマニュアルがなかったため、自分で作りました。
ここに置いておきます。 eTrex10_説明書.pdf
英語は赤点の私が、ネット検索と、ネット翻訳で作ったマニュアルなので、
間違いもあるかもしれませんが、ご了承ください。

はっきり言って、もうほんの少し、それこそ7〜8千円出して、
eTrex20を買ったほうが絶対いいです。
でもこれは、何らかの理由でeTrex10しか買えない人用のメモです。
(うちの職場のように予算の科目に制約があるところとか・・・)
今後の説明で、eTrex20、30で行わなくていい手順には、
「eTrex20では不要」と書いておきます。

<eTrex10用の地図を作成するための手順>

1,国土地理院の基盤地図情報から必要なXMLデータをダウンロードする。
2,「基盤地図情報ビューワーコンバータ」というソフトで、シェープファイルに変換する。
  測地系は、JGD2000の直角座標系に変換する。
  (系番号は、そこの場所の系番号にします)
3,道路のデータは、基盤地図情報が道路縁のため、2本線で使いづらいので、
  OpenStreetMapからダウンロードする。
  整備されていないところは、基盤地図情報の道路縁データを使用する。
  お金に余裕があるのなら、CD-Rの数値地図(空間データ基盤)を買うと、
  道路中心線データがあります。
4,QGISで作成したシェープファイルを開いて、簡素化する。
5,必要ならば、等高線を間引く。(10m間隔を20m間隔にするとか)
  簡素化と、間引きは、なるべくデータ量を少なくするため。
6,属性データの日本語を英語に修正する。(eTrex10は英語版のため日本語が表示できない。)
7,測地系をWGS84に変換して、シェープファイルを保存する。
8,「GPSMapEdit」でシェープファイルを読み込み、IMGファイルに変換する。
  (cgpsmapper.exeが必要)
9,「sendMap20」で複数のIMGファイル結合する。(実際は必要なし)
10,IMGファイルのファイル名「gmaptz.img」に変更して、USB接続したeTrex10のGARMINフォルダにコピーする。
 手順はこんな感じです。

<用意するもの>

・eTrex10(当たり前か)
・基盤地図情報ビュワーコンバータソフト
・QGIS  (右のリンク集からダウンロード)
GPSMapEdit
  「最新バージョンを無料ダウンロード」→「インストーラーなしのバージョン」を
  ダウンロード
cgpsmapper.exe 
  中段の「Download Personal cGPSmapper version 0100d for Windows」
  から「Download exe only」をダウンンロード
sendMap20
   「Free - Pro SendMap20 rev 6.7 for Windows」をダウンロード
  基本的には必要なし

つづく・・・・
posted by kouichi at 23:15| Comment(0) | GPS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月20日

【記事予告】eTrex10用の地図を作る(基盤地図情報を使う)

GARMINのeTrex10を購入したことを記事にしました。
eTrex10は白黒の画面のGPSですが、測位の感度は素晴らしいです。
冬の開けた林道上ですが、ほぼ誤差なく測位します。
感覚的には、2m程度以下の誤差ではないかと思います。

販売しているサイトの情報を見ると、
地図が表示できないように記載してあるようですが、
実際にはIMGファイルの地図が利用できます。
しかし、内蔵メモリの容量が10MBしかないため、
実質的には5〜6MB程度の地図しかいれることが出来ません。

国土地理院の基盤地図情報をQGISで加工し、
できるだけ容量の少ない地図を作成し、
eTrex10に表示できるテクニックを紹介したいと思います。


posted by kouichi at 01:13| Comment(0) | GPS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする