2015年09月26日

QGISで赤色立体地図っぽい地図を作る

赤色立体地図というのをご存知でしょうか?
千葉達朗さんという火山研究者の方が考えだした地図なのですが、
ものすごく立体的に見える赤い地図です。
赤色立体地図の調整方法は、アジア航測が特許を持っているとのことです。

赤色立体地図は、傾斜の急な部分を濃い赤にして、
標高の高いところ明るく、低いところを暗くするとできるとのことです。

なので、QGISでそれっぽいのを作ってみました。
本当のレンダリング方法ではないので、
アジア航測の作る地図のようにはっきりとした凹凸は
表現できていないかもしれませんが、
それっぽくはできています。

Image 2015_09_26_132304.jpg



1.標高DEMデータを準備する
  • 国土地理院の基盤地図情報から標高DEMデータを作成します。
    作成方法は、こちらに記載してあります。


2.標高DEMデータから傾斜区分図を作成する
  • 傾斜区分図の作成方法は、こちらに記載してあります。
  • 作成するときに「Zファクタ」「0.5」にしておくと、傾斜が強調されます。


3.傾斜区分図のレンダリング
  • 傾斜区分図を選択し、レイヤのプロパティを開きます。
  • 「スタイル」を選択し、レンダータイプを「単バンド疑似カラー」を選択します。
    バンドを「バンド1(Gray)」にします。
  • 色の補間を「線形」にします。
  • 「+」ボタンをクリックして「0」を追加します。ラベルも「0」を入力します。
  • 「0」の色をダブルクリックして、を選択します。
  • もう一度「+」ボタンをクリックし、値を「90」にします。ラベルも「90」と入力します。
  • 「90」の色をダブルクリックして、を選択します。
  • これで傾斜が90度に近くなるほど赤が濃くなるようにできます。

     Image 2015_09_26_125410.jpg



4.標高DEMのレンダリング
  • 標高DEMを選択し、レイヤのプロパティを開きます。
  • 「レンダータイプ」を「単バンド疑似カラー」を選択します。
  • 「最小値/最大値ロード」の「累積個数によるカット」にチェックを付けます。
  • 「精度」の「実際の値(低速)」にチェックを付けます。
  • [読み込み]ボタンをクリックします。
    すると、「新規カラーマップを作成」の「最小」と「最大」に標高DEMの最小値と最大値が入力されます。
    「累積個数によるカット」で値を取得すると、最大値をなんとなく調度良い値を取得してくれます。
     Image 2015_09_26_131742.jpg
  • 「モード」を「等間隔」にして、「分類数」を「3」にします。
  • 色は後で変えるので、カラーマップはなんでも構いません。
  • [分類]ボタンをクリックすると、色リストにデータが追加されます。
     Image 2015_09_26_131943.jpg
  • 色リストの「0」は海ですので水色にします。
  • 色リストの2番めの値とラベルを「1」にしての色をグレーにします。
    グレーは少し濃い目がいいと思います。
    RGBが120~130くらいでしょうか。
  • 色リストの3番めの最大値の色を白にします。
  • カラーレンダリングの「混合モード」を「乗算」にします。

     Image 2015_09_26_131509.jpg


5.レイヤの順番を入れ替え
  • レイヤの順番を、標高DEMを上に、傾斜区分図を下にします。
    標高DEMの「カラーレンダリング」「混合モード」を「乗算」にしているので、下のレイヤの色が上に出てきます。




以上で、赤色立体地図っぽい標高地図ができました。

Image 2015_09_26_132323.jpg
北海道羊蹄山の立体地図


標高DEMの色をいろいろ調整することで、更に見やすい地図ができるかもしれません。
いろいろ試してみてください。
そして良い設定がありましたら教えて下さい。





posted by kouichi at 03:11| Comment(0) | QGIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

QGISの解説本が最近多いよ

当ブログでもQGISの解説書を公開していますが、
「QGISマニュアル」はVer1.8対応なので少し古いです。
「QGISで森林GISマニュアル」は、Ver2対応ですが、現在(2015年9月)では、
QGISはVer2.10.1となっており、画面の表示や機能が追加されていたり、
少々こちらも古くなってきています。

以前までは発売しているQGISの解説本もVer1.x対応が多かったですが、
最近はVer2対応の解説本も増えてきました。

私の記録用としても、ここで一度まとめておこうと思います。


■[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方


bousaiGIS.jpg

行政機関などで公開されている「オープンデータ」を、QGISを使って視覚的にわかりやすく表現する方法を解説されています。
いくつかの章に分かれて様々なデータの扱い方が書かれていて、非常にわかりやすいです。
GISの基本や座標参照系などもわかりやすく解説されています。

ある程度QGISを使ったことのある人が、もう一歩地図表現を勉強するのにいい本です。



■QGIS入門 第2版


GISnyuumonn2.jpg

QGISを初めて使うかたに、まずQGISがどのようソフトなのかわかりやすく説明している解説本です。
第1版は日本で一番初めに発売されたQGISの入門書で、2015年9月にVer2に対応した第2版が発売されました。


■フリーソフトでここまでできる 実務に使う林業GIS


ringyouGIS.jpg

QGISを林業で使うために様々な技を紹介している本です。
GoogleEarthとの連携や、GPSの利用方法なども紹介しています。
林業に特化しているので、林業者にはわかりやすい本となっています。


■QGIS自習室(Kindle版)


GISjishuusitu.jpg


AmazonのKindleのみで発売している解説本です。
目的別に分けて発売されていて、一冊100〜300円ほどです。
全部買っても1000円しません。


■使ってみよう!QGIS利用ガイド


QGISriyougaido.jpg

Amazonで発売されているQGIS解説本。
2015年9月から発売されていて、「01準備編」「02レイヤ操作編」「03レイヤスタイル編」の3冊が発売されています。
今後もシリーズが発売されるようです。
こちらも100〜300円と安く発売されています。
また、こちらの本は、紙の本のように表示されるので、見やすいと思います。
それにしても「球児巣 史郎(QGIS知ろう?)」って。


2015年10月3日追記
■QGISの基本と防災活用


210745.jpg


北海道大学の橋本教授によるQGISの防災活用マニュアル。
QGISを利用した防災情報の分析方法などを詳しく説明しています。
特に津波浸水データを利用して様々な分析、ハザードマップの作成など
詳しく説明しています。
最新のQGIS2.10.1で説明しています。




紙でも発売されている書籍は基本的に高いですが、
Kindleで発売されている本は非常に安いですね。

もちろん、このブログのように無料で公開されているマニュアルもありますし、
Web検索で使い方を調べることもできます。

今後もたくさんのQGIS解説本が発売されて、
色々選べるようになればいいですね。


posted by kouichi at 19:37| Comment(2) | QGIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月14日

QGISのPhoto2Shapeプラグインのエラー対処法

2017年7月16日追記
2017年7月現在、Photo2Shapeプラグインのバージョンが0.6.0になっています。
0.6.0では、Exifreadのバージョンが2.1.2でなければエラーとなるようです。
ここから2.1.2のzipファイルをダウンロードして、zipファイルを展開します。
「exifread」フォルダをコピーして、QGISのインストールフォルダの「apps\Python27\Lib\site-packages」に貼り付けます。

また、Photo2Shapeと同じようにKMZとCSVファイルを作成できる「Photo2KMZ」というプラグインもあります。




2015年4月現在、QGISのPhoto2Shapeプラグインのバージョンは0.5なのですが、
標準の状態でQGISのプラグインインストーラーを使ってインストールすると、
「プラグインが壊れています」というエラーが発生します。

QGISプラグインの公式チケットにはエラーの対処法が書いてあったのですが、
イマイチ理解できませんでした。

OSGeoのメーリングリストで質問したところ解決しましたので、
メモしておきます。
(M島さんありがとうございました)

<対処方法>
  1. 次のページにアクセスして、「Downloads↓」ボタンをクリックします。
    https://pypi.python.org/pypi/ExifRead

  2. 「ExifRead-2.0.2.tar.gz(md5)」をダウンロードして、解凍します。

  3. 解凍されたフォルダの中の「exifread」フォルダをコピーします。

  4. スタンドアロン版のQGISの場合、インストールしたフォルダの、
    \apps\Python27\Lib\site-packages
    に貼り付けます。
    (標準であれば「D:\Program Files\QGIS Wien\apps\Python27\Lib\site-packages」)

  5. Photo2shapeプラグインをインストールします。

以上で使用することが出来るようになりました。

なお、Photo2Shapeプラグインの使い方などは、
こちらのサイトが詳しいので参考にしてください。


新しいバージョンでは、サブディレクトリの検索と、既存のファイルへの追加が
出来るようになったようです。

Image 2015_04_14_235008.jpg



posted by kouichi at 23:46| Comment(7) | QGIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする