注意!この記事はかなり古い情報です。現在のQGISとは操作方法が違いますので注意してください
スマートフォンやGPS付きデジカメで撮影した位置情報の付いた写真がある場合、その位置情報を使ってQGISにポイントを作成するには「Photo2Shape」プラグインがあります。
しかし、Photo2Shapeプラグインは、「Exifread」という別のファイルをQGISのインストールフォルダ(しかもかなり深い場所)にコピーしなければなりません。また、ExifreadのバージョンによってはPhoto2Shapeが動作しないなどの問題もあります。(2017年7月現在もExifreadのバージョンの違いでエラーが出ます。エラーが出る場合には、Exifreadを最新版に更新してください。)
たまたまPhoto2Shapeを更新しようと思って、QGISの「プラグインの管理とインストール」で「Photo」と検索すると「Photo2KMZ」というプラグインを発見しました。
試してみると、写真フォルダ、ファイル名を半角英数字にしなければいけないのはPhoto2Shapeと一緒ですが、Exifreadなどの別のファイルも必要ないし、GoogleEarthでも利用できるKMZファイルと、ファイル名と座標値が記録されたCSVファイルが作成されるので、Photo2Shapeよりもこちらのほうが使いやすい人という方もいると思います。
Photo2KMZの使い方
位置情報が記録された写真を準備します。写真の保存フォルダ、ファイル名は、半角英数字のみにしてください。
メニュー<プラグイン>→<Photo2KMZ>を選択して、Photo2KMZプラグインを起動します。
「Save File Name〜」に作成するKMZファイルのファイル名を入力します。
KMZファイルとCSVファイルは、写真と同じフォルダに作成されます。「OK」ボタンをクリックすると、KMZファイルの作成が始まります。
KMZファイルが作成されると、メッセージが表示され、GoogleEarthがインストールされていれば、GoogleEarthが起動して、写真のポイントが表示されます。
作成されたKMZファイル
Photo2KMZプラグインで作成されたKMZファイルのは写真も同梱されます。そのため、ファイルサイズが大きくなります。
GoogleEarthで利用するのであれば、写真が同梱されたKMZファイルは便利ですが、QGISではポイントデータのみのkmlファイルがあればOKです。
KMZファイルは、zip圧縮されたファイルですので、zipファイルと同様に展開して、kmlファイルのみコピーすることでkmlファイルをのみを保存できます。
作成されたCSVファイル
KMZファイルと一緒に作成されるCSVファイルは、QGISの「デリミティッドテキストレイヤの追加」でポイントレイヤとして地図に表示できます。