注意!この記事はかなり古い情報です。現在のQGISとは操作方法が違いますので注意してください
QGISのVer1.7以降で使用できるようになった、
新しいスタイル(新シンボロジー)の設定についてメモします。
新しいスタイルは、本当に多彩に地図を表現できるようになっています。
下の地図は、一部のエリアの中を薄く縁取りし、
道路と線路を配置した地図です。
拡大するとこんな感じ。
新しいスタイルは、レイヤのプロパティを開き、
「新シンボロジー」ボタンをクリックすると使用できるようになります。
スタイルの編集は、「変更」ボタンをクリックして行います。
単純なスタイルなら、この画面で線の色や幅、透過率などを設定できます。
【ラインの二重線】
二重線は、シンプルラインを2本作成し、
<オフセット>で上下にずらします。
ペンの太さや、オフセットの数値は、作成する地図の縮尺で、
見栄えの良くなるように設定してください。
【線路の線】
線路の線は、標準でもスタイルマネージャーに保存されていますので、
それを真似してみます。
白い線の破線か点線の下に、その白い線より太い黒線を置きます。
中を透明にしたい場合は、
オフセットした2重線の中に、黒い点線を配置することでも
線路の線が設定できます。
【ポリゴンの中を縁取り】
ポリゴンの中を縁取る場合には、<シンボルレイヤのタイプ>を
<アウトライン:シンプルライン>にします。
次に、<ペンの太さ>を設定し、その半分の値を<オフセット>に設定します。
必ず、<継ぎ目スタイル>と<頂点スタイル>を<丸み>にします。
<継ぎ目スタイル>が<角型>だと、隙間ができます。
<留め継ぎ>だと、折れ点がはみ出します。
縁取りを半透明にする場合には、
枠線用にもう一つ同じレイヤを追加して、黒い枠線を表示します。
この他に「アウトライン:マーカーライン」を使うと、ハッチのような表現も出来ます。
もちろん、これらのスタイルは保存しておくことができますし、
スタイルマネージャーに登録しておくことも出来ます。
ちなみに、上の図のように条件で塗り分けをする場合には、
スタイルを「ルールに基づいた」にして、
条件を入力します。
例えば、属性データの「name」に「QGIS」という文字が含まれているものを
抽出したい場合には、フィルターに
「name like '%QGIS%'」と記載します。
「%」はワイルドカードなので、抽出する文字列の前後に文字があっても抽出されます。
自分なりに色々なスタイルを試して、見栄えの良い地図を作成してみてください。