注意!この記事はかなり古い情報です。現在のQGISとは操作方法が違いますので注意してください
<QGISに標高データを表示する>
QGISを入手していない場合は、右の「GIS関係リンク集」の「QGIS WIKI」からダウンロードして下さい。
QGISは、Ver1.7.2で説明します。
QGISを起動し、「ラスタレイヤの追加」で前の手順で作成した「merge.tif」を選択します。
エクスプローラから「レイヤ」に直接ドロップしてもOKです。
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開くと、グレーの四角が画面に表示されます。
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<プロジェクトの測地系を設定する>
表示された標高データは、変換時に指定した座標系になっています。
しかし、プロジェクト(地図全体)の測地系は設定されていないので、
標準では「WGS84」になっています。
標高データの測地系と、プロジェクトの測地系を合わせます。
レイヤ名を右クリックし、「レイヤのCRSをプロジェクトに設定する」を選択します。
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これで、プロジェクトの測地系が標高データとおなじになりました。
一応「設定」→「プロジェクトのプロパティ」で確認しておきます。
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他の測地系のデータを同時に表示する場合には、
「オンザフライCRS変換を有効にする」にチェックを付けておきます。
データの測地系が正しく設定されていれば、変換されて同じ地図上に表示されます。
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<傾斜区分図を作成する>
「ラスタベース地形解析」プラグインを使用して、傾斜区分図を作成します。
「プラグイン」→「ラスタベース地形解析」を選択して下さい。
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このプラグインが表示されない場合は、
「プラグイン」→「プラグインの管理」で「ラスタ空間解析プラグイン」にチェックを付けてください。
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ダイアログが表示されたら、
解析手法を「傾斜」にして、入力レイヤに変換するレイヤ名を選択します。
出力レイヤに保存するファイル名を入力するのですが、
フォルダ名に日本語があると変換できません。
また、ファイル名に日本語を使うと文字化けします。
なので、出力するフォルダ名、ファイル名は、すべて半角英数文字で設定します。
「結果をプロジェクトに追加する」にチェックを付けておくと、
ファイル作成後、地図に追加されます。
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新しいレイヤが追加されたら、「merge」レイヤを非表示にします。
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新しく追加したレイヤ名をダブルクリックし、プロパティを表示します。
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「スタイル」タブの「カラーマップ」を「カラーマップ」にします。
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「カラーマップ」タブを選択し、「エントリを追加」をクリックします。
ここで、角度ごとに色を設定していきます。
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数字部分をクリックして、0から10度刻みで数字を入力していきます。
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0は白、10は青、20は緑、30は黄色、40はピンク、50は赤、それ以上は黒
に設定します。
(角度や色は自由に変更しても構いません)
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「OK」ボタンをクリックすると、角度ごとの色分けがされています。
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起伏がわかりやすいように、陰影起伏図と重ねてみます。
前の手順で作成した「merge_sh_img.tif」を「ラスタレイヤの追加」で追加します。
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レイヤの順番を入れ替えます。
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傾斜区分図のレイヤをダブルクリックし、プロパティを表示します。
「透過性」タブの「全体の透過率」を50%くらいにします。
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これで、陰影起伏図と重なって、地形がわかりやすいくなりました。
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この他、等高線や林小班などを重ねると、もっとわかりやすい地図になります。
今回作った傾斜区分図は、
0〜10度までは「青」、
10〜20度までは「緑」
20〜30度までは「黄色」
30〜40度までは「ピンク」
40〜50度までは「赤」
50〜90度までは「黒」
に色分けしました。
林業専用道や森林作業道を計画する場合、25度以下くらいの横断傾斜の箇所を選定するので、
今回の地図だと「青」、「緑」、「黄色」の部分を通る計画をすれば、安い経費で計画できるということです。
現地の踏査を行う前に、この地図で線形の候補を設定しておけば、
現地踏査も少しは楽になるかもれません。
QGISでは、レイヤをGPXファイルに変換できます。
GPSにQGISで設定したラインをいれて、現地に行けば更に踏査が捗るでしょう。
記事予告を見て更新を楽しみにしておりました。
DEM変換ツールで段彩図と陰影起伏図は作っていたのですが、
同時に作られるその他のtifはうまく変換できていないのか
と思っていたので、段彩図や陰影図を元データにして地形
解析にかけ、その結果失敗というドツボにはまっていました。
謎の灰色のtifは、カラーバンドを設定すればよかったという、
ちょっとしたことだけど大きなポイント、眼から鱗でした。
試しにmerge.tif をそのままカラーバンドを設定してみると
標高図のラスタに! つまりあれがDEMの本体なんですね。
また少しだけ、前に進みました。感謝です。
プロジェクトのプロパティの画面が違うよ、ということでしょうか?
この記事は少し古いので、画面はver1.7.4のものです。
1.8ではこの画面が変更されています。
しかし機能は同じですので、読み替えて見てください。
シェープファイルであればQGISで読み込むことができますが、点群に座標がきちんと設定されていないのだと思います。
ギニア湾のあたりということは、座標がX=0、Y=0のあたりですので、点群データの範囲がX=0、Y=0を起点になってしまっているのではないでしょうか。
UAVで取得した点群データとはLASファイルでしょうか?LASファイルなら、3.26であれば読み込むことができますので、まずはLASファイルを読み込んで位置を確認することしてみてください。