2015年03月06日

QGIS2.8の新機能

ひと月ぶりの更新ですね。

2015年3月にQGIS2.8がリリースされています。
スタンドアロン版は、3月5日現在、まだダウンロード出来ないようですが、
OSGeo4W版は、ダウンロードすることが出来ます。
3月8日現在、スタンドアロン版2.8.1がダウンロードできます。
ダウンロードサイトはこちら
OSGeo4W版のインストール方法は、こちらの記事に書いてありますので参考にしてください。

QGIS2.8wien(ウィーン)は、私にとって非常に魅力的な更新がいくつかありましたので、
紹介したいと思います。

英語ですが、http://changelog.linfiniti.com/qgis/version/2.8/ に更新内容が書いてあります。
このページを参考にしています。



■ データ結合した時に結合するデータの接続文字を自由に設定できる

これは非常に嬉しい機能アップです。
以前までは、レイヤのプロパティで属性データを「結合」した場合、
結合した側のレイヤ名がフィールド名にくっついてきました。

Image 2015_03_06_225642.jpg
赤枠の部分が結合したデータです。

このようにレイヤ名がフィールド名にくっつくので、名前をつけて保存して、
Shapeファイルに保存すると、半角10文字までの制限に引っかかり、
フィールド名が変更されてしまいました。

このフォールド名の頭につける文字を自由に指定できるようになりました。
もちろん空白も指定できます。
ただし、空白の場合は、同じフォールド名が無いことを確認して下さい。
同じ名前のフィールドは表示されません。

Image 2015_03_06_230212.jpg
赤い枠の部分に接続文字列を入力します。



■ 一時的なレイヤを簡単に作成できる

ベクタレイヤは、Shapeファイルなどをレイヤとして追加しないと、図形を書くことが出来ませんでいた。
しかし、QGIS2.8からは、一時的にメモリに記録するレイヤ(スクラッチレイヤというようです)を
作成できます。
以前もプラグインなどでスクラッチレイヤを作成することが出来ましたが、
ベクタレイヤの新規作成でスクラッチレイヤを作成することが出来ます。

Image 2015_03_06_232019.jpg
ベクタレイヤの追加に、「新しい一時スクラッチレイヤ」が追加されています。

これで、ちょっと図形を書きたいときなどに、いちいちShapeファイルを作らなくても、
ベクタレイヤを追加することが出来ます。

スクラッチレイヤは、一時的なレイヤなので、QGISを閉じると図形は消えてしまいます。
消したくない場合は、名前をつけて保存で、Shapeファイルなどに保存してください。



■ 属性データの更新に、選択したものだけを更新するボタンが追加された

属性データを更新する場合には、フィールド計算機を起動しなくても属性テーブルの上段で、
計算式を入力し、データの更新が行えますが、ここに、「選択の更新」ボタンが追加されました。
選択した行だけを更新できます。

Image 2015_03_06_232604.jpg



■ 地物の追加時に線の長さや、角度が指定できる

「先進的なデジタイズ」ツールバーに三角定規のようなアイコンが追加されていて、
地物の新規追加時に有効になります。
このアイコンを有効にすると、線の長さや角度を指定して図形を作図できます。
まるでCADのようです。

Image 2015_03_06_233054.jpg

定規のようなアイコンが追加されている。

以前はImproved Polygon CapturingプラグインやCADToolsプラグインで
行っていたのですが、それが標準で出来るようになりました。これは便利!

Image 2015_03_06_233442.jpg

100mの長さの25度の線を引いたところ
dに100と入力し、aに25と入力する

スナップを有効にすると、すでにある線から垂直や平行な線、
また、作図モードボタンを有効にすると、
任意の点からの距離なども指定できます。
(作図モードを使用する場合、任意の点をクリックしたら、作図モードをオフにする必要があります)



■ スナップの改良

作図時のスナップも改良されています。
(スナップは<設定>→<スナップオプション>)
「カレントレイヤ」と、「全てのレイヤ」が選択できるようになっています。
今までと同じ、レイヤを選択するモードもあります。

Image 2015_03_06_235554.jpg

選択できるようになっています。



■ 「ルールに基づいた」でスタイル設定した時のレイヤのツリー表示

レイヤのスタイル設定を「ルールに基づいた」にした場合で、
ルールにサブルールを作った場合、2.6までは、レイヤの表示がツーリー表示にならなくて
表示非表示の切り替えがしづらかったのが改良されています。

Image 2015_03_07_002600.jpg

ルールに基づいたで、「現在のルールを改良する」ボタンでサブルールを作る。


Image 2015_03_07_002325.jpg Image 2015_03_07_002351.jpg

左が2.6の場合、右が2.8の場合で、2.8はレイヤがツリー表示になっている



■ 一つのレイヤに複数のスタイルを設定できる

レイヤに複数のスタイルを設定し、簡単に切り替えることが出来ます。

Image 2015_03_07_003448.jpg
レイヤ右クリック→スタイルで切り替えられます。



■ キャンパスが回転できます

地図画面を回転することが出来ます。

Image 2015_03_07_003748.jpg

回転角度を指定でき ます

タイルマッププラグインなどはまだ対応していないようです。



以上、QGIS2.8の新機能の中から、私の気になったものを幾つかピックアップしてみました。
ほかにも、コンポーザーの関係や、ラスタレイヤのスタイルなど、
便利になった機能がありますので、ぜひ確かめてみてください。



<お知らせ>
林業専門誌「現代林業」2015年4月号に私のインタビュー記事が掲載されます。
また、5月号、6月号でQGISを森林GISとして使っていくためのノウハウを
記事として掲載していただく予定です。

林業関係の方、そうでない方も、ぜひお読みいただければと思います。

現代林業のページ




posted by kouichi at 23:18| Comment(0) | QGIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする